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各界からのコメント
ハハ
妣たちの震えに同調して
今福龍太(人類学者・批評家)
語りというよりも、祈りである。つつましく、力づよく、万物に向けられた祈り。万物に宿るカミに向けたカムイノミ(神への祈り)。自我を放擲した、 脱中心化された、すべてを包み込む祈り。ことばがこれほどに簡潔で深い包 容力を湛えた声として表出されることはいまや稀なことである。
アイヌの人々が守り伝えて来たものとは?
鈴木敏夫 (スタジオジブリ プロデューサー)
90歳を前に、東京から故郷北海道へ戻った静江さん。
何故?その目的は?
人々が守り伝えて来たものとは?
深い意味と価値が詰まった作品
大石芳野(写真家)
母なる海の波の映像は宇梶静江さんやアイヌの人たちの長い人生と重なり引き込まれる。ラストシーンの雪のなかを歩く姿から、アイヌが受けてきた差別などの苦悩、孤独、そして乗り越える力強さや確たる誇りが滲み出ている。 深い意味と価値が詰まった作品である。
よい人間であるしかない
町田 康(作家・ミュージシャン)
私はこの映画を通じて、変えられないもの、変わるはずがないことを、「自ら意思してなること」によって変えられるということを知った。現代風にアレンジされた伝統歌が力強かった。
大きくて懐かしいものが向こうから
高橋源一郎(作家)
大きくて偉大で摑みがたいもの、かつて知っていていまは忘れてしまったもの、ひどく懐かしいもの、いつかどこかで確かに聞いたり出会ったりした大切なもの、そんなものたちが彼女の向こうから、直接話しかけてくるような気がする。
ひとりのアイヌ人女性のまなざし
河瀨直美(映画監督)
その精神性には、今の世界を救う鍵が隠されている。その手引き書のような本作品から垣間見える、ひとりのアイヌ人女性のまなざし。そのまなざしが向かう先を想像している。
世界に必要な叡智
赤坂真理(作家)
戦争のない世界を、本当につくれる。なぜならそれは、在ったし、在るのだから。今、世界に必要な叡智として、アイヌを知ろう。
“人間の同胞たちよ、目を覚ませ”
佐々木 愛(劇団文化座代表・俳優)
人生の最晩年をアイヌとして全うし、この理不尽極まりない人間世界の衆愚を一身に背負って、大地の神の生贄にならんとする覚悟に満ちた、神々しい お姿を、その映像に刻んでいます。
人間は自然界・カムイに生かされているのだ
荻原眞子(民族学研究者)
カムイはシベリア諸民族ではエジェ・主(ぬし)である。人間は自然界・カムイに生かされているのだ__この確たるアイヌの世界観こそが、今危機にある地球大地の救世になるのだというメッセージには大いに我が意を強くしました。
※ 全文はパンフレットに掲載しております。
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